東京都庭園美術館で開催されている展覧会
「ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて」
に行ってきました。
訪れたのは2021年6月30日(水)
天気はどんよりとした曇り空でしたが、
東京都庭園美術館(旧浅香邸)に一歩足を踏み入れると
そこは別世界。
モダン!ゴージャス!!
展示されているラリックの作品は、どれも繊細で表情豊かで見ていて楽しい。
優雅でモダンなアールデコ様式の館内と、ラリックの作品をたっぷり堪能してきましたので感想をお伝えします。
展覧会情報
展覧会『ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて』
会場:東京都庭園美術館
会期:2021年6月26(土)~2021年9月5日(日)まで
ルネ・ラリックについて簡単にご紹介
ルネ・ラリックは、1860年、フランス・シャンパーニュ地方のアイという小さな村に生まれました。
幼少期は、アイ村の自然いっぱいの環境の中で育ちます。
その後、家族はパリに引っ越しをしますが、バカンスの度にアイ村を訪れていたとのこと。
転機は1876年。
ラリックが16歳の時に父親が亡くなり、母のすすめで宝飾職人に弟子入りしました。
1875年のパリは、オペラ座が完成した時代です。
経済や文化の栄華を欲しいままにした時代。
ラリックは、見習い時から晩年までオペラ座やルーブルの近くを拠点に活動します。
そして1900年、パリ万博の時、ラリックのジュエリーは大評判に。
その後も、パトロンである石油王や、ランスの大女優らのサポートを受け、制作活動を続けます。
しかし、ラリックはジュエリーで大成功をおさめながらも他の道を模索し始めます。
その時に出会ったのが香水商コティ。
コティは、ラリックに香水瓶のラベルのデザインを依頼しましたが、ラリックは「香水瓶のデザインをさせてほしい」と積極的に売り込みました。
ここからラリックはガラス工芸家の道を進み出します。
シャンデリアや室内装飾、ガラスパネルなどより大きな空間を制作するアーティストになりました。
参考:箱根ラリック美術館(ルネ・ラリックの紹介)
展覧会「ルネ・ラリック リミックス」リポート
現在、東京都庭園美術館はチケットは日時指定の事前予約制を導入しているので、行く日時が分かっている方や確実に入場したい方は事前に予約しましょう。
ただ、空きがあれば当日券でも入場可能です。
今回、私は事前にチケットを購入せずに、当日入場することができました。
(訪問日時は6月30日、午前11時半頃です)
※土日は混み合う可能性ありますので、予約をおすすめします。
チケット売り場を過ぎ、木々に囲まれた道を数分歩くと建物が見えてきます。



東京都庭園美術館は、本館(1階、2階)と新館からなります。
まずは本館1Fから見学。

入り口を入って最初に目に飛び込んでくるのが、正面玄関のガラスレリーフの扉。(写真左)
翼を広げる女性像です。
朝香宮邸のためだけにデザインされた一点ものでとても貴重なものとのこと。



天井のライトがモダンで素敵。
照明の数は40個!
壁はウォールナットで重厚なつくりです。
どんどん進みましょう。
順路の案内が少し分かりにくいです…
(方向音痴の私にとっては、部屋がたくさんあって迷子になりそうになる)
各部屋には、ラリックの作品が上品に展示されています。
私が気に入ったのは、ジュエリーたち。
写真だとガラスに反射してしまって分かりにくいので、ぜひ生で見ていただきたいです。

幼少期に豊かな自然の中で過ごしたラリックは、自然界の様々な生物をモチーフに作品を制作したそう。



他にも美しいジュエリーの展示がたくさんありました。
ぜひ会場でご覧ください!!

こちらは日本式テーブルウエア。
シック~ ゴージャス~
次は2Fです。
こちらも部屋がたくさんありますので、あらかじめフロアマップを見ておくとイメージがつきやすいかと。

2Fがご一家それぞれの生活スペースだったようです。
どのお部屋も、壁や柱、家具、カーテン、全てがステキです。
天井が高くてすごい開放感。
個人的に大好きです。
「29.妃殿下居間」は、カーテンの隙間からバルコニーが見えます。
楕円形の広々したステキなバルコニー。
思わずカーテンをばーっと開いてバルコニーに出たくなる欲求にかられました。
(係の人に止められること間違いなしなのでご注意を)
2Fには主に壺や香水瓶などが飾られています。


オシャレな香水瓶たちがとても印象的。
また、各部屋の照明も凝っていて素敵なんです。



天井まで目が離せません。
口が開かないようご注意を。
(あ、このご時世マスクしてるので大丈夫ですね💦)

写真の左側はガラス一面になっているので、外の景色を堪能できます。
こちらも素敵な空間。

1F、2Fを見たら、新館へ。


ギャラリー1には、ガラスパネルなどの展示があります。
ギャラリー2は映像展示。
私は今回、見ませんでした。
新館の展示デザインをされたのは、建築家・中山英之氏。
下の美術展ナビさん(@art_ex_japan)のツイッターで知った情報です。
中山英之氏といえば、最近話題になった
箱根の「ポーラ美術館」で開催中の展覧会
『モネ-光のなかに』の会場デザインをされた建築家です。
(会期:2021年4月17日(土)~2022年3月30日(水))
これは絶対行きたいと思っている展覧会!
ポーラ美術館「モネ-光のなかに」
その建築家、中山英之氏が手掛けた「ギャラリー1」の展示。



こちらもステキな空間なので、ぜひ行ってみてください。
超クールです!!
カフェや庭園も
新館の1Fにはカフェスペースとミュージアムショップがあります。
「cafe TEIEN」はオーガニックのケーキがショーケースに並んでいてとても美味しそう!
この日は、食事系はハムサンドとミネストローネ、グラタンの3種類のみ。
軽くランチを摂りたかったのですが、食べたいものがなく断念。
ケーキにはとっても惹かれた~~~
庭園側は一面ガラス張りで天井が高く開放感あり。
白を基調とした店内は明るく清潔感あります。
テラス席もありました。
次回はぜひ利用したいです~

日本庭園は本格的。
とても風情があります。


ゆっくり散歩するのも良いですね。
近くを通る車の音がやや気になりますが…


西洋庭園には、いくつかオブジェも展示しています。
こちらも広々していて気持ちが良いです。
東京都庭園美術館へのアクセス

ここでは、目黒駅から徒歩のルートをご紹介します。
JR山手線「目黒駅」東口
東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分。
正面のロータリーを超えて真っすぐ行きます。
左側の歩道を歩きましょう。

途中左側にで案内の看板があります。

さらに進むと、右側に入り口の看板が見えます。
入り口を入って左手にチケット売り場があります。
東京都庭園美術館 チケット・開館時間
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
※ただし7月26日、8月2・9・30日は開館、8月10日(火)休館
入館料(一般):1,400円
※チケットは日時予約制
チケットの予約購入はこちらから
おわりに
東京都庭園美術館の展覧会
「ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて」
の感想をお伝えしました。
今回、ラリックの作品をじっくり見て、もっとラリックの作品を見たくなりました。
ルネ・ラリックといえば、箱根の「ラリック美術館」ですよね。
こちらもぜひ行きたい!と思います!!
(近いうちに絶対行くな、これは)
私は、ラリックが若い時に制作した一点もののジュエリーたちが気に入りました。
魅力的で個性あふれるラリックの作品をこの機会にぜひ!
非日常を味合わせてくれる、とってもステキな体験ができますよ~。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。