私は中学生のころから手湿疹に悩まされてきました。
主婦湿疹とも言いますね。
過去のブログにも書きましたが、手湿疹(主婦湿疹)の原因は、外部からの刺激であると考えていました。
もちろん、それも一つの原因であると思います。
しかし私の場合、どんなに外的要因を取り除いても、手湿疹は良くならず、これは食べ物が原因なのでは?という疑問がわいてきました。
そこで、本屋でたまたま見かけた「小麦は食べるな」という本を読んで、小麦粉を抜いてみることにしました。
すると、1か月ほどで、私の手湿疹はきれいに治りました。
その時の記録をここに記したいと思います。
実践した時期は、2015年10月ごろです。
同じように苦しんでいる方の参考になれば幸いです。
アトピーと手湿疹について
まずは、私の体質について。
「アトピーの人は手湿疹になりやすい」といわれています。
手湿疹に限らず、花粉症やなんらかのアレルギーも発症しやすいのだとか。
実際、私はひどい花粉症です。
幼少期はアトピーが背中、お腹、太もも、関節の内側に良く出ていました。
母の話だと、柔軟剤で洗ったおむつをつけたら、真っ赤にかぶれたそうです。
そんなアトピーも、大きくなるにつれて良くなってきて、通院していたのは小学生の低学年くらいまでだったと記憶しています。
私自身、アトピーで苦しんだ記憶は特にありません。
重度のアトピーではありませんでした。
時が過ぎ、中学2年生の頃です。
気が付くと、手のひらが真っ赤にかぶれていました。
ガサガサやジクジクした水疱が掌と指の腹、比較的広範囲に広がっていました。
知人の紹介で、評判の良い皮膚科に行きました。
めずらしい症状だったようで、湿疹部分をガリガリ削り取り(痛かった…)、検査をしましたが、原因は分かりませんでした。
そして、ステロイド剤を処方されました。
湿疹がひどいところだけに塗ってね、との説明がありました。
また、洗剤は素手で触らないように、と言われました。
これが手湿疹(主婦湿疹)の始まりです。
当時(今から30年近く前です)、ステロイド剤について何も知識がなかったため、何も考えずに塗っていました。
その後は、薬が効いて、良くなったと記憶しています。
ですが、その後も私の手湿疹は、出たり引っ込んだり。
ひどい時もあれば、そうでもない時もある。そんな状態を繰り返していました。
手湿疹(主婦湿疹)を治したくて小麦粉を抜いてみた
手湿疹で困ること
普段、生活をしている中で、手湿疹で困ること、嫌なことはたくさんあります。
・洗剤を使用するときは必ずゴム手袋を着用するのが面倒
・料理するとき、食材が手にしみて痛い
・他人に手を見られたくない(お会計時にお釣りをもらうときなど)
・ネイルを落とす除光液がしみる
・化粧品、シャンプー、クレンジングなどがしみて痛い
・薬を付けた手がベタベタして嫌
など
そして、手湿疹がひどくなると、料理する時や入浴時に、ビニールの手袋をし、普段の生活でも、綿の手袋をして手を保護しないと痛くて辛くなります。
それも面倒で、かなりわずらわしいのです。
上記などの理由から、30代の頃「本気で手湿疹を治したい!!」と思ったのです。
「小麦は食べるな」という本との出会い
「もー手湿疹、本気でなんとかしたい!」と悩んでいた時に、本屋さんで見かけた本がこちらです。
ざーっと立ち読みすると、とても興味深い内容でした。
小麦粉に含まれる「グルテン」が良くないとのこと。
数年前「グルテンフリーダイエット」流行りましたよね。
簡単に言うと、「グルテン」とは、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦に含まれるたんぱく質の一部で、人によってはグルテンを摂取することにより身体に不調が表れるというものらしいです。(かなり要約しました・・・)
グルテンによる身体の不調とは、
・お腹の調子が常に悪い(下痢・便秘・膨満感など)
・皮膚疾患
・ぜんそく
・関節炎
・片頭痛
・疲労感
・めまい
など…
私の場合「ぜんそく」以外すべて当てはまります。
そもそも、私は大の小麦粉好き!
パン、クッキー類、パスタ、うどんなど、大好きでした。(今も好き)
「もしかして、全部小麦粉のせいなの?」
「もし、この手湿疹が小麦粉のせいだとしたら、小麦を摂らなければ、キレイになるのかな・・・」
「とりあえず、3週間、我慢してみようかな」
と思い、小麦断ちをすることにしたのです。
小麦断ちをしている時の話
「とりあえず1週間がんばってみよう」と思い始めてみると、その後の2週間3週間と続けることは難しくはなかったです。
グルテンフリーダイエットを実行している人によると、「禁断症状が辛い!」という話をネットでチラホラ見かけたため、私もそうなるかと思いましたが、そこまで辛くはありませんでした。
当時の仕事は、フルタイムでデスクワークをしていました。
昼食は、外食するときはなるべく和食を選び、コンビニ食の時は、おにぎりとカップのお味噌汁を選択。その時、原材料をチェックし小麦粉が入っていないかをチェックします。
以前は、仕事中の間食といえば「クリーム玄米ブラン」「ビスコ」「マリービスケット」など、小麦からできたお菓子をよく食べていました。(好きなんです、焼き菓子。)
それを「ソイジョイ」(グルテンフリーです。)や、ダークチョコ、無塩ナッツや、ドライフルーツに変更。
大好きなこちらの本を参考にしています。
著者のエリカアンギャルさんは、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントをされていた方です。
これを購入したのは20代半ばの頃ですが、今でも食生活が乱れてるなーと感じたら読み返しています。
この本は、内容は濃いですが、大変わかりやすく書かれており、栄養学の「基本のキ」が学べるといった感じ。
もともと、アトピー持ちということもあって、食生活には気を付けてるほうで、お砂糖や添加物、ポテトチップ系、ジャンクフードはあまり摂らないようにしていました。
でも、小麦のことなんて考えたことありませんでした。
実際、小麦を抜く生活を行って気づいたことは、小麦って、パンやお菓子以外にもいろいろなものに入っているということ。
揚げ衣はもちろん、カレーやシチューのルウ、ビール、この辺は分かるけど、しょうゆ、味噌、加工肉のつなぎにも使われています。
スーパーで買い物する時は、裏の原材料を逐一チェック。これは大変でした。
「食べるものないじゃん!」て悲しくなったり(ホント、ほとんどの食品に小麦粉が入っているのです!!)、友達との食事も、合わせてもらったり。
でも、約1カ月後には、手湿疹はきれいになったのです。
小麦粉を抜いた結果
手湿疹が治っただけではなく、顔(お肌)もキレイになりました。
以前は、時々大きなニキビができていおり、油分が多く出るけど乾燥もするやっかいな混合肌で、毛穴も目立つ方だったのですが、改善しました。
そして、体重が3キロくらい落ちました。
「やっぱ、小麦が原因だったのね。」
私は 「小麦アレルギー」や「セリアック病」ではないけど、「グルテン過敏症」だったんだ!と。
その時は、そう確信したのです。
(医者に診断されたわけではなく、ただの思い込みです。)
その後の食生活と、小麦断ちをして感じたこと
手がキレイになった後は、気のゆるみと中途半端な栄養学の知識のせいで、逆に食生活が乱れてしまったような気がします。
(世の中いろいろな情報があふれていて、どれが本当なのか、自分に合うのか分からないということもありますが…)
「小麦粉を避ける」生活は続けていたのですが、「糖質がよくない」と、白米の量も減らしていました。
朝食時は、ご飯お茶碗半分くらい。
昼食は、普通に食べたり、グリーンスムージーだけにしたり。
間食には飴玉。
夕食は、炭水化物は摂らず、おかずだけ。でも、物足りないから、その後にワインを飲みながらドライフルーツやナッツ、ダークチョコ、チーズをパクパク食べる・・・
というような感じです。今考えるとめちゃくちゃです(笑)
すると、当然、手湿疹は復活してくるのです。
「これって、本当に小麦粉のせいだったのだろうか」と疑問がわいてきました。
そして、
小麦粉を抜く=砂糖の摂取量が減る
こんなことに気づいたのです。
砂糖がアトピーに良くないという情報は、聞いたことがありました。
今現在、小麦粉を避ける生活はしていません。
生活環境が変わったこともあり、当時のような「小麦を絶対とらない」生活はしていません。
手湿疹が完治したわけではありませんが、
「手湿疹が出ては、食生活をちょっと正す(砂糖を減らす)」
という生活をしています。それで悪化せずにすんでいました。
やはり、食生活の影響が大きいのだと、私は思います。
おわりに/その後の手湿疹
その後、生活環境の変化などがあり、手湿疹は良くなったり悪くなったりを繰り返しています。
やはり食生活の乱れが原因だ!と思い、食生活の見直しを行って一時的に改善することもありました。
関連記事▶食生活を見直して辛い手湿疹を改善!
2021年8月現在は、糖質制限を行い根本的な体質改善を目指しています。
現代人の糖質過多な食生活が及ぼす悪影響について、分かりやすく書かれています。
白米も白砂糖を摂るのと一緒だという事実には、驚きました…
関連記事▶〈書評〉すべての不調は自分で治せる
糖質制限を行って1週間くらいで、手湿疹がきれいになってきたのですが、その後悪化しています。
20日経った現在、手湿疹はとても酷い状態です。
少し辛いです。
ただ、肌の生まれ変わるサイクルを考えると、すぐに良くなるとは思っていませんし、体にたまっていた老廃物が出てきてると考えて、もう少し様子を見ようと思います。
実際、食生活などの改善をして好転反応として2~4週間は悪化する時期、との話も聞くので。
その後の経過は、またブログでご紹介したいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。