2021年8月18日(水)、「レ・ミゼラブル」博多座の夜公演を観劇してまいりましたので、レポートしたいと思います。
キャストはこちら。

ジャン・バルジャン 佐藤 隆紀
ジャベール 川口 竜也
ファンテーヌ 二宮 愛
エポニーヌ 屋比久 知奈
マリウス 竹内 將人
コゼット 熊谷 彩春
テナルディエ 六角 精児
マダム・テナルディエ 森 公美子
アンジョルラス 木内 健人
バルジャンは佐藤隆紀さん、ジャベールは川口竜也さんです。
2021年5月に帝国劇場で開幕したレ・ミゼラブル。
ちょうど中盤といったところでしょうか。
本公演の観劇は、私にとって今年4回目となります。
ざっくり大まかな感想は、レミゼは何度見ても最高!ということにつきるのですが、その中で今回感じたことをお伝えしていきます!
あくまで私(素人の一般人)の個人的な感想になります。
愛をこめて辛口コメントが一部含まれますが、ご容赦下さいませ。
マリウスとコゼットにキュンキュンした
今回、特に印象に残ってるのが、マリウス役の竹内將人さん。
5/26の帝劇公演で拝見しているのですが、その時よりも強く印象に残っており歌に聴き入ってしまいました。歌も演技もとても良かった。
コゼット役の熊谷彩春さんは2年前にも同コゼット役で拝見しています。
その時も「うまいな~」と好印象でしたが、今回も本当に素晴らしかったです。
「ブリュメ街」
「心は愛にあふれて」
は、本当に見入って聴き入ってしまいました。
曲のタイトルどおり、愛にあふれまくっているのです。
恋に落ちるところのコゼットはとても可愛らしくて、目の前の世界が開けた感じをうまく表現していました。
高音も安定していて活舌も良く、声も良く出ています。見た目も可愛らしい。
そこに絡んでくるエポニーヌ。
マリウス、コゼットと対照的に、屋比久エポニーヌの切なさが際立ちます。
見ている方も複雑な心境になりますよね。
そして、竹内さんの「カフェソング」には泣きました。
竹内將人さんは子供のころから舞台に立っておられるそうで、まだお若いですがキャリア豊富なんですね。
そして、ニューヨーク、英国王立音楽院への留学経験があり、英語も堪能のようです。
世界進出を目指しているとのことですが、こちらの動画を見て納得。
ステキ!うまい!素晴らしい!!
発音もネイティブレベル。
これを見ると、もう海外進出は間違いないと思ってしまう…。
ロンドンやブロードウェイで見れる日を楽しみにしたいです!!
アンサンブルキャストの演技に注目
回を重ねるごとに一体感、団結力が増してるように感じます。
カフェの中、砦の中での動きがとても自然で本当の仲間かのよう。
一人ひとりの演技が細かく、誰一人として手を抜いていない(当たり前ですが^_^;)
初めはプリンシパルキャストにしか目が行きませんでしたが、何度も観劇を重ねているとアンサンブルの皆さんの動きに目がいくように。
「この人あの役の人?」など、一人で何役もこなしているのが分かるとそれもまた楽しい。
闘いが終わったあとの「犠牲者たち」の歌の中で、女性が泣き崩れるシーンがあるのですが、切なくて悲しくてつられて涙してしまいました。
でも、この役者さん、工場でファンテーヌとやり合う嫌な女役なのです。
一つのステージで何役もこなすの、すごいなぁと思いました。
川口ジャベールのすごみ
まず大好きな曲「星よ」。
オペラグラスでじっくり表情を見ながら聴き入りました。
席がセンターよりだったので、自分の真正面で歌う川口ジャベールに大興奮です。
そして「自殺」。
バルジャンを逃がした後のジャベールは精神がおかしくなってしまう。
川口ジャベール、迫真の演技でした。
今回、つくづく思いました。顔が本当に怖い。信念、心情が顔ににじみ出でていて恐ろしいのです。
そんなジャベールを演じる川口竜也さん、とっても魅力的なんですよ。
もう、本当に声も歌も立居振舞もステキでした。
佐藤バルジャンの印象
ジャンバルジャン役の佐藤隆紀さんは、2019年に見てファンになりました。
美声と歌の安定感が素晴らしかった。
そして今年5/26の帝劇公演。やっぱりうまいなぁと感動。
さて、今回の公演です。
正直、少し疲れているかなーといった印象で、曲によっては高音がつらそうな場面が見られました。
演技にも少し迫力がかけるかな。
(体調など崩していないといいのですが…)
2021年のレミゼは、
佐藤バルジャン→吉原バルジャン→福井バルジャン→佐藤バルジャン
の順で観てきたので、どうしても吉原バルジャン、福井バルジャンと比べてしまうところがあります。
特に、前回(7月)に観たレミゼが、福井バルジャンと川口ジャベールのコンビだったのですが、ファンテーヌの横で戦うシーン、とても迫力がありました。
長年演じてきた福井さん、吉原さんと比べられてもね…
(観る側は勝手に比べたりする…)
ですが、佐藤さんには他のお二人にはない違った良さがあるのです。
歌の素晴らしさは抜群!
佐藤さんのロングトーンは本当に美しいです。
これからに期待したいですね。
実際、2019年に観た時よりも、5月の帝劇ではパワーアップした印象を受けましたので、また2年後(やるよね!?)のバルジャン楽しみにしています!!
博多座はアクセス良し!見やすい!楽しい!
博多座は福岡空港から電車で10分ほど。
最寄りの「中洲川端駅」からも徒歩3分くらいで、遠方の方もアクセスしやすいと思います。
また、建物の作りも重厚で素敵です。


博多座の中は、客席のあるフロアにお店が出ていて、博多名物など美味しそうなものがたくさん並んでいます。



2年前に初めて訪れた時は、店員さんがしきりに試食をすすめてくれたのをよく覚えています。
買わないのに申し訳ない・・・と思いつつ、遠慮なく美味しくいただきました^_^;
(今年はコロナの影響からか、そのような光景は見られませんでした。人でも少なく感じました。
また、観劇中のお客さんのノリが良い!
終盤の「結婚式 – 宴会乞食」でテナルディエ夫妻が歌うシーン、お客さんが手拍子をするのです。
これは、ブロードウェイやロンドンでは見られるお決まりの光景。
帝劇ではこの手拍子、見られません。
(手拍子してる時もあるのかな?私がお目にかかったことがないだけでしょうか?)
シリアスなストーリーのレミゼ、ちょっとした息抜きとゆうか、このようなシーンも必要ですよね。
お客さんと役者さんが一つになって楽しめる時間も楽しくて好きです。
そして、本公演の森公美子さん演じるテナルディエ婦人、アドリブがとにかく面白い!
すごい自由に演じてた印象~~~
バルジャンが宿屋に来た時の動きなど、本当笑わせます。
座席について
A席1階M列34番です。
エポスカードの優待で購入しました。

ほぼセンターです。
キャストがステージ中央で歌うシーンは、自分を見て歌ってくれているような錯覚を起こして幸福度が高まります!(オペラグラスを使うとより感じ安い)
ステージ全体を見渡せて良いです。
ただ、少し距離があるので、細かい表情までは読み取りにくいです。
オペラグラスがあると良いですが、性能によってはドアップになり過ぎて見ずらい場合も。
おわりに
レ・ミゼラブル、なんでこんなに惹きつけられるのでしょうね。
毎回同じような総括になってしまいますが、やはり音楽の良さ、物語のすばらしさでしょうか。
演者さん、皆さんもそう感じて演じていらっしゃるのか、本当にそれぞれの役者さんたちが素晴らしいといつも感じます。
二宮愛さんのファンテーヌも素晴らしかったし、アンジョルラスの木内健人さんのリーダーっぷりが良かった。かっこよかったなぁ。
(木内健人さんが堂本光一さんに似て見えました。騎士とか王子様系です。)
リトルコゼット・エポも可愛かった♡
ガブローシュの小松くんも上手だったなぁ。
あの撃たれるシーンは何度見ても辛いです。
数か月間に渡る公演、同じ役を演じ続けるのは相当な集中力、精神力、体力が必要のことでしょう。
まだ中盤ですので、今後も体調等崩されないようにお気をつけください。
たくさんの感動を与えてくださるこの作品とキャストの皆さん、裏方の皆さん、オケに感謝です。
今回が私にとって2021年最後のレミゼ。
また2年後(やるよね!?)楽しみにしたいと思います!
博多座にもまた来たいです!!